脊椎外科医の戦場

Fc2ブログ「脊椎外科医の戦場」を引き継ぐ内容にしていきます。

15~20mmの皮膚切開でチュウブ状の開創器を挿入して、
手術顕微鏡下に行う手術がMD法です。痛みは少なく、出血も少ない手術であることから、高齢者でも安心して受けられる手術になっています。

腰椎変性疾患は、専門医によって診断、治療方針、手術法が大きく異なることがあるため、患者さんに大きな不安を招くことがあります。

さらに腰椎変性疾患は軽症から重症まで、その程度は患者さん個々で異なるため、治療方針が一定にならないことから、しばしば患者さんの病気理解を難しくします。

そのほかにも、診断が不明、治療方針が決まらない、保存治療で良くならない、手術を受けたが良くならない、等々治療にまつわる患者さんの悩みの尽きないのも腰椎変性疾患の特徴といえます。

このようなことから医療機関を渡り歩かざるを得なくなった、いわゆる腰痛治療難民が後を絶ちません。

今まで多くの腰痛治療難民を受け入れ、私は腰椎変性疾患治療の「光と影」を目の当たりにしてきました。保存治療も手術治療も、どちらもやり方によって患者さんを幸福にも不幸にもするのです。

かって治療は医者任せが当たり前でした。しかし、そのために起こったと考えられる不幸な出来事が少なくありませんでした。従って、治療を医師任せにするのではなく、患者さんが正しい知識をもって、治療に主体的に係わることが極めて重要と思います。

腰椎変性疾患の手術治療を4000例以上経験してきた私の使命は、皆さんに腰椎変性疾患に関する正しい知識を提供することと考え、FC2 blog「脊椎外科医の戦場」を運営してきました。そして、今回、新たにホームページ「腰椎変性疾患の道しるべ」を開設しました。この(続)脊椎外科医の戦場では、私の今までの臨床経験から是非、皆さんにお伝えしておきたい情報を中心に紹介していきます。

医療相談は今まで通りに受付ていきますので、どちらのサイトからでも良いので、遠慮なく相談をお寄せください。

(続)脊椎外科医の戦場にアップした記事を、新→旧の順に並べてあります。

記事8:札幌美しが丘脳神経外科病院で第1例目の脊椎手術が施行されました。
https://www.spine-drshujisato.com/2020/10/03/cervical-disc-hernia-anterior-fusion/

記事7:側弯症と脊柱管狭窄症の2度の手術がfailed back に終わった腰椎椎間孔狭窄症患者
https://www.spine-drshujisato.com/2020/08/04/failed-back-lumbar-scoliosis/

記事6:”ゴルフ好き”を悩ます腰椎変性疾患。ゴルフを長く楽しむためのアドバイス。
https://www.spine-drshujisato.com/2020/07/21/back-pain-golf/

記事5:術後症状の改善が悪いのに、「腰椎椎間板ヘルニアの手術は成功した」と医師から説明を受けました。本当に成功したのであろうか?この疑問に答えます。
https://www.spine-drshujisato.com/2020/06/03/lumbar-disc-hernia-failed-back/

記事4:腰椎椎間版ヘルニアを慢性化させると、腰椎変形と腰痛の悪循環が起こり、別の腰椎病変を引き起こす危険性が高まる。
https://www.spine-drshujisato.com/2020/05/31/lumbar-disc-hernia-chronicity/

記事3:医師選びは難しい!何を基準に選んだらよいか?私が勧める脊椎外科医を選ぶ四つの基準
https://www.spine-drshujisato.com/2020/05/29/degenerative-lumbar-diseases-doctor-choice/

記事2:超外側型の腰椎椎間板ヘルニアが見落とされていた40代の男性
https://www.spine-drshujisato.com/2020/05/18/far-lateral-disc-hernia/ 

記事1:原因不明とされた30代女性の腰部脊柱管狭窄症の患者-なぜ原因不明とされたか
https://www.spine-drshujisato.com/2020/05/17/developmental-canal-stenosis/

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