脊椎外科医の戦場

医療現場は戦場、患者さんは私の戦友です。

MD法とは、20mmの皮膚切開から筒状の開創器を挿入して、手術顕微鏡下に行う手術です。痛みは少なく、出血量も少ない低侵襲手術のため身体の負担が少なく、高齢者でも安心して受けられる手術です。

患者さんは病気だけでなく、不安や迷いとも闘っています。
私はその現場を「戦場」と呼んできました。

 腰椎変性疾患を戦場とする現場では、脊椎外科医によって診断、治療方針、手術法が異なるため、患者さんが不安になることが少なくありません。

また、原因ががわからない、治療法はこれで良いのか、手術を受けたが良くならない等々、患者さんの治療にまつわる悩みが尽きないのも、この戦場の特徴です。

良くならないことへの不安・不信から医療機関を代えるなら、「病院ショッピング」と揶揄されて行き場を失う患者さん、通院を諦める患者さん。私は、このような患者さんを「腰椎治療難民」と呼んできました。

私は多数の「腰椎治療難民」を治療してきた経験から、腰椎変性疾患の治療には「光と影」があると痛感してきました。治療の名の下におこなわれる医療行為が患者さんを幸福にも不幸にもすることがあるからです。

患者さんは、自分自身の未来を守るためにも、医師に治療を任せっきりにしてはいけないと思います。患者さんは疾患に対する正確な知識をもち、治療法の選択段階から積極的に治療に係わるべきです。そのためには疾患に関する正しい知識を得る場や機会が必要になります。

 私はこれまで腰椎変性疾患の手術治療を4000件以上経験したことから、私の使命は患者さんに腰椎変性疾患についての正しい知識を提供し、適切な治療法の選択ができようサポートすることと受け止めています。そのためにFc2ブログ「脊椎外科医の戦場」

続いて、「腰椎変性疾患の道しるべ」を開設しました。そしてこのたび、内容を大幅にブラッシュアップして、患者さんにとって利便性の高い内容になるよう全面的にリニューアルしました。今後とも皆さんに寄り添い、皆さんが適切な治療の道を進み、生活の質を取り戻すためのお手伝いをさせていただきます。

                              この記事を読んでもなお、ご不安やご質問がありましたら、

「(続)脊椎外科医の戦場」の記事を、新→旧の順に提示してあります。

記事11:低侵襲除圧術による固定隣接椎間の再発治療
https://www.spine-drshujisato.com/2025/02/18/lumbar-instrumentation-asd/

記事10:腰椎固定術後、腰痛と両下肢痛のため歩行困難になった60代女性
htthttps://www.spine-drshujisato.com/2025/01/13/lumbar-instrumentation-failed-back/

記事9:腰椎治療難民の現状と改善策:はじめに
https://www.spine-drshujisato.com/2025/01/12/lumbar-treatment-refugees-introduction/

記事8:札幌美しが丘脳神経外科病院で第1例目の脊椎手術が施行されました。
https://www.spine-drshujisato.com/2020/10/03/cervical-disc-hernia-anterior-fusion/

記事7:側弯症と脊柱管狭窄症の2度の手術がfailed back に終わった腰椎椎間孔狭窄症患者
https://www.spine-drshujisato.com/2020/08/04/failed-back-lumbar-scoliosis/

記事6:"ゴルフ好き"を悩ます腰椎変性疾患。ゴルフを長く楽しむためのアドバイス。
https://www.spine-drshujisato.com/2020/07/21/back-pain-golf/

記事5:術後症状の改善が悪いのに、「腰椎椎間板ヘルニアの手術は成功した」と医師から説明を受けました。本当に成功したのであろうか?この疑問に答えます。
https://www.spine-drshujisato.com/2020/06/03/lumbar-disc-hernia-failed-back/

記事4:腰椎椎間版ヘルニアを慢性化させると、腰椎変形と腰痛の悪循環が起こり、別の腰椎病変を引き起こす危険性が高まる。
https://www.spine-drshujisato.com/2020/05/31/lumbar-disc-hernia-chronicity/

記事3:医師選びは難しい!何を基準に選んだらよいか?私が勧める脊椎外科医を選ぶ四つの基準
https://www.spine-drshujisato.com/2020/05/29/degenerative-lumbar-diseases-doctor-choice/

記事2:超外側型の腰椎椎間板ヘルニアが見落とされていた40代の男性
https://www.spine-drshujisato.com/2020/05/18/far-lateral-disc-hernia/ 

記事1:原因不明とされた30代女性の腰部脊柱管狭窄症の患者-なぜ原因不明とされたか-
https://www.spine-drshujisato.com/2020/05/17/developmental-canal-stenosis/

(続)脊椎外科医の戦場” に対して3件のコメントがあります。

  1. K.N より:

    K.Nです。
    早速のお返事有難う御座いました。今まで主治医には痺れがひどい、下肢痛等など相談しましたが 仕方無いね~、痺れは後遺症なので…と言ってお薬は一切無く飲んでいませんでした。トリガー注射の先生も自分で探して打って貰っています。今回佐藤先生に教えて下さったお薬を頂ける様お願いしてみます。
    何時も相談に乗って頂き、心強く思います。本当に有難う御座います。

  2. K.N より:

    佐藤先生2月と5月にご相談しましたK.Nです。手術から10カ月たちましたが、やはり後遺症なのか、左足裏、右足裏、左ふくらはぎ、左ふともも裏、お尻周りに痺れが有ります。歩くと足裏が痛くて床はスリッパ無しでは歩けません。これは手術後ずっと同じです。主治医は、6月で検査無しで、一旦打ち切りになりました。脚の痛みはトリガーポイント注射で、楽になっています。佐藤先生このままで、再発、又は進行している事は考えられますでしょうか?このまま後遺症なら仕方無いかも知れませんが、もっとひどい後遺症が残るのが怖く思います。先生の診察も受けて無いのに本当にこんなご相談ばかりで申し訳なく思っています。尚、現在は、寝返りは痛み無く出来ます。

    1. K.Nさんへ
       術後10ヶ月が経過したのですね。現在の症状からは、神経根障害による痛み・しびれが後遺症として残存した可能性が高いように思います。椎間孔狭窄症が悪化したわけではないと思います。いわゆる神経障害性疼痛としびれと判断されますが、薬物治療はどうされているのですか?一旦打ち切りと書かれていますが、慢性期の薬物治療は行われていないのですか?手術で神経根の圧迫がとれていれば、薬物治療の効果が期待できますよ。この時期の薬物治療としては、消炎鎮痛剤はあまり効果が期待できないので、トラムセットやサインバルタ、タリージェなどを症状の程度に応じて量的調整を行い服用されるとよいと思いますよ。以上参考になれば幸いです。

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