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質問者:N.N. 64歳 女性  2020/09/14

診断・治療:脊椎4番前3分の1変性滑り症 固定術後

20数年 変性滑り症を患い 湿布、薬で誤魔化してきました。64歳女性です。
悪化の為受診し、手術100%適応と言われて 「腰椎後方進入椎体間固定術、骨移植、椎弓切除」を受け 1ヶ月半です。足先の痺れ火照り、膝下の膨満感など不安でしたしDRの今よりは良くなるの言葉に押されて手術しました。
術後すぐは右足先うらの痺れなどなくなり、左足膝からしたの痺れだけでした。
その後 臀部痛、左脚の痺れが酷くなってます。歩くことは出来ますがなんとなく力入りにくいような感じです。
1ヶ月検診で歩けてるし、血液検査、レントゲン、CTに異常無く、もう少し長い目で、と言われています。
手術について特に検索することもなく、脊椎専門医なので信じて手術しました。術後はDRに神経の圧迫酷かったから手術して良かったし、はっきり改善見られるのに3週間ぐらいと言われていたのがもう1ヶ月半、左脚の痺れは変わらず両方臀部の痛みもあったりなかったり足先痺れは両方にあり、左がひどいです。内股に違和感も有ります。このサイトを見つけ果たして私の手術は上手くいっているのか不安が増してます。
このような状態でも歩けるならリハビリで歩いた方が良いのでしょうか?

回答:


始めに結論を言いますが、あなたの手術は予定通りの手術になっていると推測されます。その理由は、術後直ぐに右足のしびれがなくなり、左足のしびれも改善していることから、そう判断できます。あなたの場合、術前経過が長く、術前の症状から、すでに神経障害が完成していたことが疑われます。恐らく、左下肢の症状から先に始まり、右足の症状はその後に発現したものと推測します。つまり、左下肢の神経障害がより進んでいたということです。

この場合、手術で神経の圧迫状態を取り除いても、直ぐには改善に向かいません。さらに術後は手術を行った部位で炎症が起こるため、神経症状は一時悪化することが普通です。あなたの場合も、まさにそれであり、術後直ぐに一旦は改善したが、その後悪化しているのはそのためです。

神経障害が進んでいると、神経症状の改善として、ある程度落ち着くには3ヵ月くらいはかかります。しかし、あなたの場合は3ヵ月過ぎても、足にしびれや違和感が残る可能性が高いのではと推測します。それは手術までの経過中に神経障害が完成した部分があると思うからです。

神経障害の改善の仕方は、お尻側から足先に下がるように痛み・しびれが薄れ、消失していきます。症状が進んできたコースを逆戻りするように改善していきます。ですので、あなたの場合は右下肢から改善が進み、左下肢がそれよりも遅れることになります。しかし、神経障害がそれなりに進んでいる場合には、足背や足底、足趾にしびれや痛み、違和感が残ることになります。それが神経障害性疼痛といわれるものです。あなたの場合は、まだ術後1ヵ月半くらいですから、焦らずに経過を見守りましょう。

画像検査で固定状態に問題がないのでしたら、歩行訓練などを無理なく行っていくと良いと思います。痛みを悪くしない範囲でおこなってください。恐らく、鎮痛剤も処方されていると思いますが、手術で神経除圧がきちっとなされていれば、薬の効果が期待できますので、痛みに合わせて調整していただいたら良いと思います。

以上、手術までの間に神経障害がそれなりに進んでいた患者さんの術後経過と考えて矛盾しませんのでご安心ください。