<はじめに> 私が守りたかったのは、脊椎を超えて患者さんの人生である ― 私が脊椎外科医として歩み続ける理由 ―
私は七十七歳になった今も診療を続け、手術室に立っています。
時に人から尋ねられます。
「なぜ、まだ続けるのですか」
同世代の多くは第一線を退き、それぞれの人生を歩んでいます。
私自身も五千例を超える脊椎手術を経験してきました。
それでも私は歩みを止めようとは思いません。
それは名誉や地位のためではありません。
私には今も、未来の一点から目を逸らせない理由があるからです。
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