腰椎椎間板ヘルニアが自然治癒へ向かっているかどうか、患者自身で判断する方法

椎間板ヘルニアによる腰痛や下肢痛がなぜ手術をしたわけでもないのに治るのか、さらにどんな時にヘルニアが自然治癒に向かっていると判断できるのかを説明します。

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ヘルニアによる症状が治った患者をMRIで調べると二通りあります。一つはヘルニアが完全に消えた患者、もう一つはヘルニアがそのまま残った患者です。

ヘルニアがなぜ自然に消えるのか? それは白血球の一種であるマクロファージがヘルニアを分解・吸収するためです。ヘルニアの大きさにもよりますが、多くは3ヵ月くらいで跡形なく消えてしまいます。

このようにヘルニアが自然治癒に向かうと、発症後1ヵ月くらいで腰痛や坐骨神経痛は軽くなり、歩きやすくなります。しかし下肢のしびれや筋肉の麻痺が改善するのには3ヵ月前後必要です。つまり、発症後1ヵ月頃から痛みが軽減し、その後しびれが足先へ向け下がり始めるなら、ヘルニアは自然治癒に向かっていると判断できます。

ヘルニアがそのまま残るにもかかわらず、なぜ症状が消失するのでしょうか。それはヘルニア発症時に神経根周辺に起こった炎症が軽減するためです。このような形を取るのは、ヘルニアによる神経根の圧迫・刺激が比較的軽い場合です。ヘルニアの大小、ヘルニアが発生した部位、脊柱管の広さなどがこれに関係します。

椎間板ヘルニアは、約8割は自然治癒し、残る2割は自然治癒しないと言われています。自然治癒する8割では、上記したことが起こっているということです。

注:自然治癒とは、手術やそれに類した治療を行わずに治癒したもので、各種の保存治療で治癒したものは自然治癒とします。

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