医療相談室 Q&A集

医療相談室Q&A集 腰椎固定術後の再発

-医療相談1-
腰椎固定術後の再発について

45歳、男性
L4/5の腰部脊柱管狭窄症で腰椎固定術を受けました。術後、症状はほぼなくなり喜んでいました。ところが、1年後から再び両足にしびれを自覚するようになり、だんだん足の力も入りにくくなり、歩行が困難になってきました。しびれは両方のお尻から太もも裏側、膝から下、足にかけてあります。手術前の症状は腰痛と間欠性跛行でした。担当医からはMRIで異常はないと説明を受けましたが、何が原因なのか困っています。
腰部脊柱管狭窄症の術後に症状が再発することは少なくありません。あなたの場合は固定術が行われていますので、固定術が完成しているとの前提で説明しますと、再発は固定術を受けたL4/5の直ぐ隣(固定隣接椎間と言います)のL3/4かL4/5に起こるのが一般的です。どのような再発の形を取るかと言えば、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、すべり症、椎間孔狭窄症などです。これらの診断はレントゲン撮影やMRI、CTなどを用いて行いますが、固定術後は固定に使った金属のアーチファクトによって画像が乱れるため、正確な診断が困難になります。あなたの場合もきっと診断が難しくなっていたために主治医は問題ないと判断したのではないかと推測します。あなたの再発症状は馬尾症候であり、症状からは隣接椎間のL3/4に脊柱管狭窄症が再発したことが最も疑われます。術後1年とするなら、固定術を受けた段階で既にL3/4にある程度の狭窄所見があったのかも知れませんね。固定隣接椎間の再発には椎間孔狭窄症もありますが、この場合は神経根の障害として片方の臀部や太ももの痛みとして再発しますので、あなたの場合には該当しません。また、L5/S1に脊柱管狭窄症が起こることは少ないことから、この可能性も低いと思います。
結論として、あなたの再発はL3/4の脊柱管狭窄症であろうと私は判断します。先ほど、固定術が完成していることを前提として説明しましたが、もし固定が不完全で固定椎間に異常な動きがあるのでしたら固定部位での脊柱管狭窄症の再発もあり得ます。主治医の診断に従い、固定隣接椎間以外には問題がないとの前提で説明してあります。
脊柱管狭窄症症の再発であれば、これからも症状が悪化する可能性が高いので、主治医で問題が解決しない場合には他の専門医のセカンドオピニオンを受けることをお勧めします。

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